生活民自身は供給側主導の消費市場をどのように利用していくべきか、「差延化」の5つの行動を検討しています。
2番めは「変換(convert)」行動です。変換とは、消費市場から提供される商品のネウチ(共効)を、生活民独自の全く別のネウチ(私効)に変えてしまう行動です。
●風呂敷を変換する
| 伝統的な梱包用具には、さまざまな使用法が生み出されています。 壁掛けやテーブルクロスなどはもとより、ネッカチーフにも変換できます。 |
●100均商品を変換する
| 100円ショップで買ってきた商品は、全く別の道具に変えられます。 例えば、コーヒーフィルターをフラワーリース(花飾り)やランプシェード(電灯笠)に、ザルを壁掛け時計に、ステンドグラスオーナメント(装飾ガラス用部品)を窓枠風インテリアに、焼き網をウォールシェルフ(壁棚)に、100円手ぬぐいを子ども服に・・・などなど、生活民はすでにさまざまな変換を実現しています。 |
●マスキングテープを変換する
| 工業・工作用のマスキングテープは、さまざまな商品を独自の道具に変換できます。 例えば、壁紙、写真フレーム、窓飾りなどのインテリア化はもとより、メガネフレーム、ブローチ、折り紙ネックレスなどのアクセサリー化、ギフトラッピング、グリーティングカードなどの交際グッズ化というように、多様な変換が可能です。 |
●冷蔵庫を変換する
| 食品保存用の冷蔵庫は、さまざまな用途に変換できます。 実際の使用例を写真で確かめてみると、食品以外に化粧水、薬品、ビニール袋に入れた通帳や現金、さらには救急医療情報キット「命のバトン」などが入っており、総合保管庫として使われています。 |
以上に挙げた「変換」行為に対応する、供給側からの具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』で詳しく紹介しています。
このように振り返ると、「変換」行動は供給側の主導する消費社会においても、それなりの復活を果たしているようです。
これもまた、需給逆転時代の生活民マーケティング、その先端行為ともいえるでしょう。

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