2015年3月30日月曜日

社会界を再認識する!

生活マンダラ・立方界の中から、もう一つ、社会界の構造を眺めてみましょう。

社会界は、生活体の中の、図に示した側面に相当する世界であり、【遊戯・日常・儀礼】×【感覚・認知・言語】によって、9つの世界(院)に分かれています。




この9院に、私たちの世の中に存在する、さまざまな社会制度や社会装置を当てはめてみると、下図のように位置づけられます。




上段の言語レベルでは、
[遊・社・言]には、文学界(言語による虚構世界)、美術界(記号による虚構世界)など
[日・社・言]には、法曹界(言語による日常規制)、報道界(言語・記号の作りだす日常世界)など
[儀・社・言]には、科学界(言語の厳密さを追及する世界)、金融界(貨幣という言語的価値を絶対視する世界)など


中段の認知レベルでは、
[遊・社・認]には、娯楽界(遊びを実現する現実的な世界)、賭博界(架空の勝敗を楽しむ世界)など
[日・社・認]には、労働界(生活の糧を稼ぐ世界)、消費界(生活に必要な物資を求める世界)など
[儀・社・認]には、教育界(生活に必要な社会的知識を教える世界)、交通界(生活・労働・余暇他に必要な移動を実現する世界)など


下段の感覚レベルでは、
[遊・社・感]には、音楽界(聴覚による虚構世界)、スポーツ界(体力による虚構闘争の世界)など
[日・社・感]には、療養界(心身の維持・回復に関わる日常世界)、居住界(身体を包む環境世界)など
[儀・社・感]には、宗教界(原始的感覚=象徴で真実を実現する世界)、ギフト界(原始的交換形態=象徴交換を実現する世界)など


生活マンダラ・立方体から眺めると、既存の学問や常識でとらえられていた、私たちの周りの諸世界が、まったく別の姿で浮かび上がってきます

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