2023年9月29日金曜日

ハード系ハイテクツールを比較する

ハイテクツールについて、生活民の立場からそれぞれの効用可能性を考察してきました。

前回のソフト系に続いて、今回はハード系を比較してみましょう。

アンドロイドドローン家事用ロボット飛行車については、【生活世界構造図】の中でそれぞれの特性を位置付けてきました。

それぞれの応用範囲を明らかにするため、生活用、産業用、公共用という3つの需要分野別に適応状況を改めて整理してみました。











アンドロイド・・・生活用、産業用、公共用に全てに広く使われる可能性があり、とりわけ生活用での家事や娯楽、生産用での工場やサービス産業などへの適応度が高いと思われます。

ドローン・・・生活用では娯楽を中心に家事(樹木カット等)などの分野にもそれなりに、産業用ではほぼ全ての分野に、公共用でもほぼ全て、とりわけ安全や土木などへの適応度が高いでしょう。

家事用ロボット・・・名称通り、生活用の全ての分野、とりわけ家事一般(炊事・洗濯・掃除)へ、公共用では給食や掃除などへの適応度が高まると思われます。

飛行車・・・生活用では育児や介護用の移動、家族での遊び、産業用ではほとんど全ての分野、公共用では安全・医療、土木、公務などへの可能な限りでの適用が考えられます。

 

主要なハードツールの適応度は以上のようなものだと思われますが、人口減少が急速に進む、今後の日本では、労働力の不足をカバーするため、生産性の大幅な向上が求められます。

とすれば、社会的にはアンドロイドドローンへ、家庭的には家事用ロボットアンドロイドへ、とりわけ需要が高まってくるものと思われます。

2023年9月11日月曜日

ソフト系ハイテクツールを比較する!

昨今急速に進展しているハイテクツールについて、生活民の立場からそれぞれの効能を考察してきました。

10例を越えましたので、まずはソフト系から、ツール間の比較をしてみましょう。

縦軸に生活世界構造言語―感覚)、横軸に言語構造社会―個人)を組み入れたグラフに、7つのソフト系ツールを配置すると、下図のようになります。 


対話系AI(文字系:例Chat GPTの中で交わされる言語は、日常・交信言語思考・観念言語が基本で、社会界と間人界の中で行われている。

(画像系については、深層・象徴言語が、社会界と間人界の中で使われている。)

VRVirtual Reality:仮想現実)が表示する世界は、視覚・聴覚・触覚によって捉えられる認知界や識知界であり、利用者は個人界から間人界への空間を体験することができる。

ARAugmented Reality:拡張現実)は、認知界に現れるイメージを識分けし、言知界や理知界へ繋ぐとともに、個人界、間人界、社会界へ働きかけることができる。

MRMixed Reality:複合現実)は、環境世界から身分け・識分け・言分けされた現実事象と、人工的に創られた仮想事象を重ねたうえで、個人界から間人界へ働きかけることができる。

SRSubstitutional Reality:代替現実)は、ディスプレイを通した仮想事象に対し、個人及び少数のユーザー間で共有される個人界・間人界の現象である。

メタバース(Metaverseは、仮想空間を識分け・言分け・識分けでき、アバターとして仮想空間に働きかけることができるから、社会界から間人界を経て個人界にまで及んでいく。

デジタルツイン(Digital twinは、ユーザーが識分け・言分け・識分けした、さまざまなデータをデジタル・アバターの元へ、リアルタイムで送り込み、社会界から間人界を経て個人界にまで及んでいく。

 

以上のように、ソフト系ハイテクツールは、全体として生活世界構造と言語構造のほぼ全域を利用域としつつ、個々のツールではそれぞれの特性に応じて、さまざまな領域に対応しているようです。

今後、人口減少が進むとともに、生活民の意識は言語—社会面から感覚—個人面へと、重心を移すことが予想されます。いわゆる「飽和・濃密化:コンデンシング」ですが、これに対応できるのは、VR,SR,ARなどのツールではないでしょうか。