2023年9月11日月曜日

ソフト系ハイテクツールを比較する!

昨今急速に進展しているハイテクツールについて、生活民の立場からそれぞれの効能を考察してきました。

10例を越えましたので、まずはソフト系から、ツール間の比較をしてみましょう。

縦軸に生活世界構造言語―感覚)、横軸に言語構造社会―個人)を組み入れたグラフに、7つのソフト系ツールを配置すると、下図のようになります。 


対話系AI(文字系:例Chat GPTの中で交わされる言語は、日常・交信言語思考・観念言語が基本で、社会界と間人界の中で行われている。

(画像系については、深層・象徴言語が、社会界と間人界の中で使われている。)

VRVirtual Reality:仮想現実)が表示する世界は、視覚・聴覚・触覚によって捉えられる認知界や識知界であり、利用者は個人界から間人界への空間を体験することができる。

ARAugmented Reality:拡張現実)は、認知界に現れるイメージを識分けし、言知界や理知界へ繋ぐとともに、個人界、間人界、社会界へ働きかけることができる。

MRMixed Reality:複合現実)は、環境世界から身分け・識分け・言分けされた現実事象と、人工的に創られた仮想事象を重ねたうえで、個人界から間人界へ働きかけることができる。

SRSubstitutional Reality:代替現実)は、ディスプレイを通した仮想事象に対し、個人及び少数のユーザー間で共有される個人界・間人界の現象である。

メタバース(Metaverseは、仮想空間を識分け・言分け・識分けでき、アバターとして仮想空間に働きかけることができるから、社会界から間人界を経て個人界にまで及んでいく。

デジタルツイン(Digital twinは、ユーザーが識分け・言分け・識分けした、さまざまなデータをデジタル・アバターの元へ、リアルタイムで送り込み、社会界から間人界を経て個人界にまで及んでいく。

 

以上のように、ソフト系ハイテクツールは、全体として生活世界構造と言語構造のほぼ全域を利用域としつつ、個々のツールではそれぞれの特性に応じて、さまざまな領域に対応しているようです。

今後、人口減少が進むとともに、生活民の意識は言語—社会面から感覚—個人面へと、重心を移すことが予想されます。いわゆる「飽和・濃密化:コンデンシング」ですが、これに対応できるのは、VR,SR,ARなどのツールではないでしょうか。

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