差真化行動の3つめは「修行・訓練」です。
修行・訓練行動では、自らの身体的・精神的能力を高めようとする目標(言語規範)をめざして、トレーニングや自己修練を行う「自強」行動をベースに、節度や摂生をより強く自らに課す「修行」行動、さらには社会的な対応能力の向上をめざす「訓練」行動が生まれてきます。
そこで、生活民はこれらを実現するため、自強行動(自己体力増強・訓練など)、修業行動(精神力向上・苦行など)、訓練行動(集団訓練など)を行おうとします。自ら行うことが中心ですが、供給側にもいろいろ求めることになります。
●自強行動
自強行動は、自らの体力を維持・向上させるため、トレーニングや摂生などを強める行動です。若い世代はもとより、増加するシニア世代の間で、急速に増加しています。 供給側に対しては、家庭内トレーニング機器(ぶらさがり健康機、ルームランナーなど)の拡大や、シニア向けフィットネス装置を併設したマンションや公共施設などの新設が求められるでしょう。 |
●修業行動
修行行動は、主に精神力の強化や柔軟性・対応性を求める行動です。この行動も、長寿化の進展や社会・経済の停滞に伴って、次第に広がってきました。 供給側に対しても、遊び目的の観光旅行を超えて、半生を振り返ったり、残された余生を考えるための、苦行的・修行的な旅、あるいはダイエットや体質改善をめざす断食修行教室などが期待されます。 |
●訓練行動
訓練行動は、社会的な対応力を身体的、精神的に高めようとする行動です。子ども世代はもとより、シニア世代にも広がっています。 そこで、子ども向けには、幼児向けのスポーツクラブや、小中学生向けのスポーツ・トレーニング塾など、シニア向けにはストレッチや歩行訓練、体操、プール内歩行などを行うトレーニング教室などが期待されます。 また専門的な身体能力を身に付ける訓練として、伝統武術を教える古武術教室や気功教室なども求められるでしょう。 |
以上に挙げた「修行・訓練行動」に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。
具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』の「8章〝きまじめ〟需要への差真化戦略」で詳細に紹介しています。
こうしてみると、生活民は自らの求める「修行・訓練行動」を実現するため、供給側に対しても、伝統的な支援サービスを改良しつつ、社会変化に見合った、新たな商品やサービスを求めていきます。














