2026年7月12日日曜日

Life Creators Marketing23:差戯化行動をどう進めるか?:混乱・めまい

差戯化行動の3つめは「混乱・めまい」行動です。

欲動次元の願望に基づくもので、陶酔、酩酊、トランポリンなど虚構空間の中で私的な錯乱状態を求める「めまい」願望(私欲)を基盤に、温泉や気晴らし旅行など体感次元の発散を求める「弛緩」願望(実欲)や、遊園地やカーニバルなどの設備で集団的、社会的に虚脱空間を作りだす「混乱」願望(世欲)が生まれてきます。

生活民がこれらの願望を抱くのは、固定した日常生活の枠組みを一旦外して、生まれたままの時点に立ち戻り、新たな視点からそれぞれの暮らしを再構築していこうとするからです。これらの願望を実現するため、生活民は次のような行動を行います。供給側には何を求めたらいいのでしょうか。

●「めまい」行動

固定化された「識分け」次元を見直すため、「身分け」次元を動揺させて、自分自身を開放しようとする行動です。

知覚・体感的には、スカイスポーツ(ハンググライダーやスカイダイビングなど)やマリンスポーツ(サーフィン、スキューバダイビングなど)、識知解放的には酩酊めまい(アルコール、ドラッグなど)を求めます。

日常生活的な識知基準を外すことが目的であるがゆえに、供給側には危険性の管理が求められます。

●「弛緩」行動

「識分け」次元からの解放をめざして、「身分け」次元をたっぷり回復させようとする行動です。

体感回復的には整体(マッサージ、エステティークなど)、感覚解放的には浮遊(温泉、プールなど)、全身解放的には自然志向(登山、アウトドアなど)を求めます。

「身分け」次元の回復をめざす願望ですから、供給側には「識分け」次元のサービスを的確に縮小することが求められます。

●「混乱」行動

個人次元を超えて、集団的、社会的な次元でも、虚脱空間を作りだそうとする行動です。

社会的な感覚混乱装置(遊園地、特定公園など)、集団的な感覚刷新行事(新しい祭、新カーニバルなど)、都市空間の感覚混乱装置(スポーツカフェ、ミステリアスバーなど)を求めます。

集団的に「身分け」次元の回復をめざす願望ですから、供給側には極めて斬新な装置の、絶間ない提供が求められます。


以上に挙げた「混乱・めまい」行動に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』の「9章たわむれ〟需要への差戯化戦略」で詳細に紹介しています。


このように考えてくると、今後の「混乱・めまい」対応としては、「めまい」対策を中心としつつ、「弛緩」「混乱」対策でも、公共的な装置はもとより、さまざまな社会的イベントにおいても、積極的に興奮や熱狂を作り出す、斬新な仕掛けが必要になってくるでしょう。

2026年6月29日月曜日

Life Creators Marketing22:差戯化行動をどう進めるか?:模擬・戯化

差戯化行動の2つめは「模擬・戯化」行動です。

この行動は、虚構空間で独り遊びや疑似体験を楽しもうとする「欲求」に向けて、「私戯」「戯化」「模擬」という3つの願望次元で展開されるものです。


私戯」とは、虚構のルールへ私的に戯れたい願望、「戯化」とは、日常的な虚構に浸りたい願望、「模擬」とは、虚構空間を集団的、社会的に作りたい願望です。

これらの願望を実現するため、生活民は次のような行動を行います。供給側には何を求めたらいいのでしょうか。

●「私戯」行動

仮面遊びや着せ替え遊びなど、虚構向けのルールを従って、純私的に虚構空間を楽しもうとする行動です。

生活民の純個人的な願望ですので、楽しむためのルールは、自ら創案することが望ましいでしょう。だが、自己満足にも陥りますから、仲間グループ、ネットコミュニティーなどにも応援を求めることになります。

こうした期待に応えて、カード遊び、コンピューターゲーム、生成AIゲーム、一人スポーツなど、私的な遊びの創造が期待されます。

●「戯化」行動

娯楽やレジャーなどの虚構ルールを、家族や友人などと、日常的な虚構空間の中で楽しもうとする行動です。いいかえれば、さまざまな日常的ルールを虚構化して、遊戯空間を創り出し、他者とのゲームなどを楽しむ行動ともいえるでしょう。

それゆえ、供給側には日常用品の遊戯化AV機器のゲーム化、食品・食器などの遊戯化)、近隣施設の遊戯化(日常系テーマパーク、交通機関の遊園地化)などが期待されます。

●「模擬」行動

映画・演劇・音楽・美術・スポーツなどの虚構事象を、社会的な空間において楽しもうとする行動です。

この行動を広げるには、実演鑑賞(観劇、コンサート)、映像・イメージ鑑賞(映画、アート作品)、スポーツ観戦(スタジアム観戦、放映観戦)、疑似体験(テーマパーク、オンライン)などで、供給側の企画対応の細密化が求められます。

もっとも、これらの虚構事象は、いずれもビジネスの対象として過剰化する危険性があります。とりわけスポーツ(プロ野球、プロサッカーなど)では、体力・知力比較という虚構性が、過大な拝金主義の対象に陥りやすいため、生活民としては一定の距離を保つことが必要でしょう。


以上に挙げた「模擬・戯化」行動に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。具体的な事例については、拙著
人口減少逆張りビジネス』の「9章たわむれ〟需要への差戯化戦略で詳細に紹介しています。


こうしてみると、生活民は自らの求める「模擬・戯化」願望を充たすために、私戯➔戯化➔模擬の順番で、供給側に対応していくことが必要でしょう。

2026年6月18日木曜日

Life Creators Marketing21:差戯化行動をどう進めるか?:競争・ゲーム

生活民自身は供給主導型の消費市場をどのように利用していくべきか、【LCマーケティングのポイント】の⑦に沿って、今回から「差戯化」を検討します。

差戯化とは【差戯化行動は何か?】で述べたように、虚構界から生まれてくる弛緩、解放、遊興などを求める虚欲に応え、虚脱・混乱、浪費・蕩尽、戯化・模擬、ゲーム・競争などを実行する生活行動です。

生活願望の縦軸でいえば、遊争欲望、模擬欲求、混乱欲動の3つであり、これらを対象にして、「競争・ゲーム」「模擬・戯化」「混乱・めまい」といった行動が考えられます。

最初の「競争・ゲーム」行動は、競争や競技を楽しむもので、特定の記号に判断の成否を楽しむ「賭け」行動、模擬的な戦いを楽しむ「ゲーム」行動、戦い事態を楽しむ「競争」行動に分けられます。



そこで、生活民はこれらの欲望を実現するため、次のような行動を行おうとします。

●「賭け」行動

特定の「符牒(記号)」に向けて、自らの判断を投下し、その成否を楽しむ行動です。

遊戯界という虚構世界の中に、日常界の損得行為をシミュレートして、実体的な利益を求める行為ともいえるでしょう。

生活民らしからぬ行動ともいえますが、この分野でもインターネットや生成AIなどの進行に沿って、新しい賭け用品、新しいギャンブルなど、新奇な商品を求めていくことになるでしょう。

●「ゲーム」行動

日常界でのさまざまな成否を仮想空間の中に再現し、勝敗を楽しむ行動です。

仮想空間であるがゆえに、生成AIなどの電子モードがさらに大きく影響し、伝統ゲームの更新、新型ゲームの創造、日常・真剣用商品のゲーム変換などを求めていくでしょう。

●「競争」行動

他者との勝敗を競う行動で、体力、知力、経済力などの模擬的な対決が行われます。

日常・勤勉行動の競争としては、現実空間の中に新しいスポーツや新しいコンテストが求められ、虚構空間の中では、インターネットや生成AIなどにも、新たな対応が期待されます。

以上に挙げた「競争・ゲーム」行動に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。

具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』の「9章〝たわむれ〟需要への差戯化戦略」で詳細に紹介しています。


こうしてみると、生活民は自らの求める「競争・ゲーム」行動を実現するため、供給側に対しても、伝統的な商品やサービスの改善を求めつつ、急進するハイテク技術を応用した、新たな対応を求めていきます。

2026年6月11日木曜日

Life Creators Marketing20:差真化行動をどう進めるか?:修行・訓練

差真化行動の3つめは「修行・訓練」です。

修行・訓練行動では、自らの身体的・精神的能力を高めようとする目標(言語規範)をめざして、トレーニングや自己修練を行う「自強」行動をベースに、節度や摂生をより強く自らに課す「修行」行動、さらには社会的な対応能力の向上をめざす「訓練」行動が生まれてきます。

そこで、生活民はこれらを実現するため、自強行動(自己体力増強・訓練など)、修業行動(精神力向上・苦行など)、訓練行動(集団訓練など)を行おうとします。自ら行うことが中心ですが、供給側にもいろいろ求めることになります。


自強行動

自強行動は、自らの体力を維持・向上させるため、トレーニングや摂生などを強める行動です。若い世代はもとより、増加するシニア世代の間で、急速に増加しています。

供給側に対しては、家庭内トレーニング機器(ぶらさがり健康機、ルームランナーなど)の拡大や、シニア向けフィットネス装置を併設したマンションや公共施設などの新設が求められるでしょう。

修業行動

修行行動は、主に精神力の強化や柔軟性・対応性を求める行動です。この行動も、長寿化の進展や社会・経済の停滞に伴って、次第に広がってきました。

供給側に対しても、遊び目的の観光旅行を超えて、半生を振り返ったり、残された余生を考えるための、苦行的・修行的な旅、あるいはダイエットや体質改善をめざす断食修行教室などが期待されます。

訓練行動

訓練行動は、社会的な対応力を身体的、精神的に高めようとする行動です。子ども世代はもとより、シニア世代にも広がっています。

そこで、子ども向けには、幼児向けのスポーツクラブや、小中学生向けのスポーツ・トレーニング塾など、シニア向けにはストレッチや歩行訓練、体操、プール内歩行などを行うトレーニング教室などが期待されます。

また専門的な身体能力を身に付ける訓練として、伝統武術を教える古武術教室気功教室なども求められるでしょう。


以上に挙げた「修行・訓練行動」に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。

具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』の「8章〝きまじめ〟需要への差真化戦略」で詳細に紹介しています。


こうしてみると、生活民は自らの求める「修行・訓練行動」を実現するため、供給側に対しても、伝統的な支援サービスを改良しつつ、社会変化に見合った、新たな商品やサービスを求めていきます。

2026年5月28日木曜日

Life Creators Marketing19:差真化行動をどう進めるか?:作法・儀式

差真化行動の2つめは「作法・儀式」です。

作法・儀式」行動では、望ましい集団生活を作りだそうという目標(言語規範)をめざして、わがままやエゴを抑制しようとする「自行・独行」行動をベースに、季節儀礼や通過儀礼などを守ろうとする「祈祷・祈願」行動や、心の安定や精神力を高めようとする「自省・私考」行動が生まれてきます。

そこで、生活民はこれらを実現するため、自行・独行行動(自己強化、自律訓練など)、祈祷・祈願行動(願掛け、祈念など)、自省・私考行動(内省、黙考など)を行おうとします。供給側には何を求めたたらいいのでしょうか。

自行・独行行動

人生100年時代を乗り切っていくための社会的能力、つまり気力、思考力、精神力などの強化・訓練を求める願望はますます拡大しています。

これに対応するため、供給側にもそれなりの生き方をコーチする心理的サービスや宗教的サービス、あるいは心と身体の一体化を促す東洋的訓練法など、新たな情報、教育、心理的サービスを求めていくでしょう。

祈祷・祈願行動

衣食住から移動や情報に関わる、さまざまな日常的商品やサービスも、たまたま作法やマナーなどに関わって使われると、その途端に「作法」の対象に変わります。

とすれば、日常的・遊戯的を問わず、あらゆる商品やサービスには、作法を促したり、強化する方向に使えないものか、それぞれの用途を見直すことが求められます。

例えば参詣・謹聴(参拝、講演会など)、祝典・祭典(社会的式典・行事など)、季節儀礼(季節行事・慣習など)などを今一度見直し、新たな差真化サービスに置き換えていきます。

自省・私考行動

過去およそ100年にわたる成長・拡大型社会では、日本社会の中に蓄積されてきた社会的儀式や儀礼はほとんど弛緩されてきました。しかし、人口減少の進む飽和・濃縮型社会を心豊かに生きていくためには、もう一度、儀式や儀礼を見直すべきでしょう。

そこで、バレンタインデーやホワイトデーなどの見直し、形骸化した成人式にかわる新元服式や、75歳の新老人を祝う新還暦式などの通過儀礼はもとより、四季を彩る季節儀礼や毎日の挨拶儀礼なども、新たな機能が求められるでしょう。

これらの「作法・儀式」行動に対しては、急進するハイテクツールを応用して、メタバースデジタルツインなどの活用したトレーニングや、ヒューマノイドとともに学ぶ身体訓練なども期待されます。


以上に挙げた「自学・自習行動」に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』の「8章〝きまじめ〟需要への差真化戦略」で詳細に紹介しています。


こうしてみると、生活民は自らの求める「作法・儀式行動」を広げるためにも、供給側に対して、伝統的な支援サービスを改良しつつ、最先端のハイテクを駆使した、新たな対応を求めていきます。

2026年5月19日火曜日

Life Creators Marketing18:差真化行動をどう進めるか?:自学・自習

生活民自身は供給主導型の消費市場をどのように利用していくべきか、【LCマーケティングのポイント】の⑦に沿って、今回は「差真化」を検討します。

差真化とは【差真化とは何か?】で述べたように、真実界から生まれてくる、学習や訓練、行儀や作法、自制や自律などを求める真欲に応え、勉学やトレーニング、儀式や儀礼、自省法や内観法などを実行する生活行動です。

生活願望の縦軸でいえば、自学欲望、作法欲求、自強欲動の3つであり、これらを対象にして、「自学・自習」、「作法・儀式」、「修行・訓練」といった行動が考えられます。 


最初の「自学・自習」では、将来の知的能力を築こうと自ら勉学を強める「自習」行動をベースに、家庭や職場などでも勉学の機会を増やす「勉学」行動、さらには新たな勉強法や知的関心などを高める「自学・自習」行動が強まってきます。 

そこで、生活民はこれらを実現するため、リスキリング行動、趣味自習行動、雑学自習行動などを行おうとします。


リスキリング行動

超年齢化の進行に伴って、生活民の間では、リスキリング、つまり生産能力の再開発や再教育への願望が高まってきます。

供給市場に対しては、さまざまな成人教育サービスを求めます。とりわけ近年では、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に対応できるスキルや知識の再習得を求める行動が増えていますから、クロス・リアリティー、メタバース、デジタルツインなどを活用した、新たな教育サービスを求めます。

趣味自習行動

長い人生をできるだけ豊かに多面化するため、生活民は趣味や教養でも自らの行動を増やす自習願望が高まってきます。

供給市場に対しても、実用的な教育サービスを超えて、さまざまな趣味や嗜好などに応えるサービスを求めます。例えばワインエキスパート、野菜ソムリエ、オタクアート、手芸工芸技能、精神安定サービスなどの研修サービスです。

雑学自習行動

さまざまな知的願望を充たすため、生活民が雑学などでも教養を高めようとする行動も、徐々に増えてきます。

供給市場に対しても、人生そのものを豊かにする雑学やドリル、「哲学カフェ」やスマートフォンで楽しむ脳トレアプリなど知性や感性をアップさせる生涯教育、あるいは芸術、宗教、歴史、文学などの関連イベントや旅行サービス、これらの提供を求めます。

以上に挙げた「自学・自習行動」に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』の「8章〝きまじめ〟需要への差真化戦略」で詳細に紹介しています。


こうしてみると、生活民は自らの求める自学・自習行動を広げるために、供給側に対しても、伝統的な支援サービスを改良しつつ、最先端のハイテクを駆使した、新たな対応を求めていくでしょう。 

2026年5月4日月曜日

Life Creators Marketing17:差異化行動をどう進めるか?

生活民自身は供給主導型の消費市場をどのように利用していくべきか、「差延化」「差汎化」「差元化」が終りましたので、今回から「差異化」を検討します。

差異化とは【差異化とは何か?】で述べたように、モノやサービスの機能・効率・利便性よりも、言語、記号、意識、理性、観念、物語など、記号やイメージなどを求める欲望」です。具体的に言えば、使い易さや高機能などよりも、カラー、デザイン、ネーミング、ストーリー、ブランドなどを求める生活願望といってもいいでしょう。

しかし、【Life Creators Marketing】で指摘したように、生活民は「欲望」に捉われることなく、むしろ「欲動」や「欲求」への願望に関心を払い、消費市場を提供する供給者に対しても、過剰な記号や機能の供給を超えて、「欲動」や「欲求」を充たせるような素材の提供を強く求めていきます。

差異化手法の問題点については、差異化手法を批判する!】【「差異=排除」を指摘する】【ボードリヤールも批判する】などで、詳しく述べています。

となると、生活民の差異化行動としては、「反差異化:anti-differing」が求められることになります。

従来の供給版マーケティングでは、カラー、デザイン、ネーミング、ストーリー、ブランドなど、「欲望」への対応戦略が最重要課題のように喧伝されています。だが、生活民マーケティングの視点に立てば、これらに決して惑わされることなく、自分自身の内側から生まれる「欲動」や「欲求」に素直に応えていくことの方が優先されるべきです。

具体的な対応を考えてみましょう。

➀形態的記号への対応

使い心地や機能などを無視し、カラーやデザインで奇抜さ、新奇さ、高級さ、エキセントリックなどを誇張する諸道具やサービス、例えば住宅・家具、自動車、ファッション、アクセサリー、ホテル、レストランなどを全て拒否します。

その一方で、差延化差元化に対応する商品やサービス、例えば自由に選べるカラー、加工可能なデザイン、私的感性を充たすようなカラーやデザインなどを求めていきます。

➁言語的記号の拒否

機能や使い心地などとは無関係なネーミングやストーリーなどを、マスメディアやソーシャルメディアで宣伝する商品やサービスを全て拒否します。

その一方で、差延化や差元化に対応する商品やサービス、例えば使い手が自由に選べるネーミング、生活民が独自に付加できるストーリー、私的感性を充たすようなネーミングやストーリーなどを求めていきます。

➂権威的記号の拒否

機能や使い心地など生活民の満足度とは、ほとんど無関係なブランドやマークなど、権威性や階級性などを表象する“記号”を悉く拒否します。

その一方で、差延化や差元化に対応する商品やサービス、例えば生活民が独自に意味づけられるブランド、加工を促すマーキング、私的感性を充たすようなマークなどを求めていきます。


以上に挙げた「反差異化行動」については、供給側からはほとんど対応がされていません。拙著『人口減少逆張りビジネス』でも基本的な姿勢にしか触れておりません。


要約すると、生活“民”マーケティングにおいては、「差異化」行動というより、「反差異化」行動こそが、生活行動の基本姿勢となります。