生活民自身は供給主導型の消費市場をどのように利用していくべきか、「差元化」行動の方向を検討しています。
前回の「象徴化行動」に続き、今回は無意識次元への「無意識行動(Unconscious acting)」を考えてみましょう。
無意識行動とは、身分けと言分けの接点から生まれてくる無意識や本能の動きに、こまめに対応することです。通常は意識下の暗い深淵に潜んでいますが、時折、夢や幻想など「欲動」の形をとって噴出し、日常生活空間の記号で覆われた「欲望」の厚い膜を速やかに突き破ってくれます。
こうした無意識へ、生活民は積極的に接近します。眠り、陶酔、酩酊といった状況に自らを追い込んで、その中でたっぷりと夢や幻想を味わい、生来の直感力や超能力を回復させるのです。
この行動では、①没我行動、②直感行動、③自己対面行動などが考えられます。それぞれの行動を実現するため、生活民は消費市場や対応事業に何を求めるべきなのでしょうか。
①没我行動では、表層的な自我を抑制するため、睡眠、催眠、酩酊などの深化を求めます。
| 事例としては、快眠グッズ、眠り薬、睡眠導入剤、酒、アルコール飲料などの素材や、睡眠誘導、催眠誘導、熱狂空間、無礼講などのサービスが挙げられます。 |
②直感行動では、身体や感覚を研ぎ澄ませ、霊感や六感の深化を求めます。
| 事例としては、リラックスミュージック、リラックス絵画など素材や、伝統的な座禅、自己催眠法、自律訓練法、さまざまなリラクゼーション技法などのサービスで、直感力を増すことが必要でしょう。 |
③自己対面行動では、無意識の次元に立ち戻って、自らの原点を確認し、それを社会に向けて広げていくことを求めます。
| 事例としては、現在開発中の潜在意識型VR(ヴァーチャルリアリティ)や、これまた研究中の潜在意識セラピーなどが挙げられます。 |
こうしてみると、生活民が自らの求める無意識行動を広げるためには、生活素材と支援サービスの両面から、伝統的な支援手法を再評価しつつ、最先端のテクノロジーを駆使した、新たな対応を求めていくことも必要でしょう。









