2026年8月8日土曜日

ワケワケセオリーを提唱する!

Life Creators Marketing」がひとまず終わりましたので、新たなテーマへ進んで行きます。

先日、当ブログの読者から「専門は何ですか?」とのご質問をいただきました。とりあえずは「人口学や生活学です」とお答えしましたが、「本当なのか」とわだかまりも残っています。というより、固定した専門分野などないのでは、と思いも高まってきましたので、改めてお答えを考えさせていただきます。

大学では法学部で法学(特に刑法学)を学びましたが、最初に就職した製鉄会社で、OR(オペレーションズ・リサーチ)、IE(科学的管理法)、QC(品質管理)など、主に統計的手法を習得しました。

その後、転職したシンクタンクで、デルファイ法、システムダイナミックス、エコノメトリックモデル、都市計画手法、地域振興手法、合意形成手法、人口分析手法(歴史的人口推計、人口予測、人口動態・移動分析)などを、“学際(interdisciplinary)”的に経験しました。

さらに独立して開設した私的研究機関では、文化人類学、現象学的社会学、ソシュール言語学、文化記号学、分析心理学、唯識論などを学び、これらを応用したマーケティング手法も提案してきました。

また兼任した大学では、人口社会学、社会工学、産業構造論、マーケティング戦略論なども担当しました。

以上のような研究をとりまとめ、1980年代以降、幾つかの著作を上梓してきました。一方では人口問題、とりわけ人口減少に関わる著作を数冊、もう一方ではマーケティング戦略に関する著作も数冊、という具合です。

こうした経緯で、その後も「人口減少」問題に関する、さまざまな研究会や講演会などにも参加し、「人口波動」論という新理論を提唱してきました。

もう一方で、「日本生活学会」という研究団体の運営に、数年の間、事務局長として深く関ってきました。

以上のように、独立系研究者としては、既存の研究分野とはかなり離れた次元で、思考や考察を続けてきました。

そこで、その成果などを「JINGEN〈人減〉ブログ」と「生活学マーケティング」という、2つのブログで、2015年から公表してきました。一方は人類の歴史と未来を考え、もう一方は個人の生き方の原点を考えるという、極めて対極的な論点を考察するものです。

まったく異次元のテーマを展開しているようですが、必ずしもそうではありません。超長期の人類の思考過程と、個々の生活民の思考過程では、ほとんど同じ構造が見られるからです。

このような立場をとりあえず「ワケワケセオリー」と名づけています。

ワケワケとは何でしょうか? 「身分け」「言分け」「識分け」「網分け」などの「分け」です。

これは言語学、心理学、唯識論、現象学的社会学など、人間の基本的思考・行動に関わる諸学を統合化する理論といえるもので、ミクロからマクロまで通底する視点を提供してくれます。

それゆえ、暫くの間、このセオリーを展開していきたいと思います。

2026年7月21日火曜日

Life Creators Marketing25:7差化行動で生活市場を革新!

生活民は7つの生活行動で、供給側の主導する生活市場へいかに対応していくべきか、生活民マーケティングの視点から検討してきました。主な論点を整理しておきましょう。


➀差延化行動・・・手作り、変換、編集、参加、私仕様

生活民主導マーケティングの中核行動として、多面的に展開していきます差延化行動をどう進めるか?

手作り」行動は需給逆転時代の先端であり、「変換」行動もまた需要側の復権を果たしていきます。「編集」行動は生活民が主体性を何とか維持している、最も基本的な生活行動であり、参加」行動では供給者主導市場との折り合いを深めていきます。

私仕様」行動を広げるには、インターネットや生成AIなどを積極的に応用した「カスタマイズ」市場を拡大することが期待されます。

➁差汎化行動・・・手作り・変換・編集・参加・私仕様の市場化

差延化(手作り、変換、編集、参加、私仕様)行動で生み出された、新たな個人的「効能」を、より広く社会的な「価値」へと転換していく行動です【差汎化行動をどう進めるか?】。

こうした行動を広げるには、生活民の差延化行動を、インターネットや生成AIなどを積極的に応用して、供給側へ強く告知するとともに、適正な費用設定を求めていくことが求められます。

➂差元化行動・・・象徴、無意識、体感

生活民主導マーケティングの2番目の中核として、深層的な市場次元へ展開していきます【差元化行動をどう進めるか?】。

象徴」行動を消費市場や社会事業に広げていくには、伝統的な供給構造を活用しつつ、新たな象徴願望に対応する供給体制の構築を求めていきます。

無意識」行動を広げるには、生活素材と支援サービスの両面から、伝統的な支援手法を再評価しつつ、最先端のテクノロジーを駆使した、新たな対応を求めていきます。

体感」行動を広げるには、生活素材と支援サービスの両面から、供給側にもハイテクやAIを応用した、新たな対応を求めていきます。

➃差異化行動・・・カラー、デザイン、ネーミング、ストーリー、ブランド

生活民マーケティングでは、供給側から与えられる、上記のような記号的価値からできるだけ逃避することが望まれます。その意味では、「差異化」行動というより、「反差異化」行動こそが、生活行動の基本姿勢となります【差異化行動をどう進めるか?】。

生活民に求められる差異化行動とは、差延化行動と差元化行動を駆使して、これらのネウチを自ら創り出すことです。

➄差真化行動・・・自学・自習、作法・儀式、修行・訓練

生活民は自らの求める「自学・自習」行動や「作法・儀式」行動を広げるために、供給側に対して、伝統的な支援サービスを改良しつつ、最先端のハイテクを駆使した、新たな対応を求めていきます【差真化行動をどう進めるか?】。

修行・訓練行動」の実現には、供給側に社会変化に見合った、新たな商品やサービスの創造を期待します。

⑥差戯化行動・・・競争・ゲーム、模擬・戯化、混乱・めまい

生活民は自らの求める「競争・ゲーム」行動を実現するため、供給側に対して、伝統的な商品やサービスの改善とともに、ハイテク技術を応用した、新たな対応を求めます【差戯化行動をどう進めるか?】。

模擬・戯化」願望を充たすためには、私戯戯化模擬の順番で、供給側の対応を求めます。また「混乱・めまい」対応としては、公共的な装置はもとより、さまざまな社会的イベントにおいて、積極的に興奮や熱狂を作り出す、斬新な仕掛けを求めます。

⑦差識化行動・・・欲求、実欲、常欲


欲求」「実欲」「常欲」を求める、さまざまな行動が多様にミックスした生活空間、これこそが私たちの日常生活の実態である以上、供給側にはますますフレキシブルな対応を求めていきます【差識化行動をどう進めるか?】。

以上のような7差化行動を積極的に展開していくこと、これこそが生活民マーケティング(Life Creators marketing)の拡大を意味しています。

2026年7月14日火曜日

Life Creators Marketing24:差識化行動をどう進めるか?

生活民自身が自律・自給回復型の暮らしをめざして、供給側主導の生活市場の商品やサービスをいかに利用していくべきか、という課題を検討してきました。

差延化、差汎化、差元化、差異化、差真化、差戯化と眺めてきましたので、最後はこれらの真ん中に位置する「差識化」を取り上げます。

差識化とは、【差識化行動とは何か?】で述べたように、「欲求」「実欲」「常欲」が認識する、さまざまな有用性の中から、個人的に必要な「ききめ」を判断し、それらを求める生活行動です。

生活世界の真ん中に位置する、あらゆる生活願望の中核から現れる行動で、例えば、欲求レベルの「渇きを潤すため水を飲む」行動、実欲レベルの「衣食住など日常生活の基本となる」行動、常欲レベルの「日常的な生活習慣で暮らす」行動などを意味しています(生活願望・3つの軸から生まれる)。

これらの願望を実現するため、生活民は供給側に何を求めていくべきでしょうか。

●「欲求」行動

無意識次元の動物的、衝動的な「欲動」と、さまざまな「記号」の刺激から生まれる「欲望」の間で、生理的、生物学的な不足状態を解消しようとする生活行動です。

例えば、咽喉が乾くから水を飲む、腹が空いたからパンを食う、寒いからコートを着るなど、一人ひとりの身体の中で「欠如」してくるものを補おうとする行動です。

生活世界の縦軸に対しても、生活民の基本行動は「差延化」ですから、供給側には差延化支援が求められます。飲料水の選択多様化、パン素材の拡大、コート選択肢の拡大といってところでしょう。

●「実欲」行動

世間的な評価を手に入れたいと思う「世欲」と、他人にどういわれようと純私的に満足したいと思う「私欲」の間で、家事、就業、寝食など日常的な生活の中に、実効的な効果や成果を得ようとする生活行動です。

例えば、炊事、洗濯、掃除、作業、業務活動など、社会的名望や純私的な満足を遠ざけた、極めて日常的な生活行動です。

生活世界の横軸に対する、生活民の基本行動は「差元化」ですから、供給側には差元化支援が求められます。味覚をより深める炊事用具、肌触りを深める洗濯機器、臭いを緩和する掃除用具といったところでしょう。

●「常欲」行動

言葉の示す目標へ自らを律する「真欲」と、目標を緩めて遊びや解放を味わう「虚欲」の間に合って、虚実を振り分けつつ日々の暮らしを実現しようとする生活行動です。

例えば、日常的な生活習慣で暮らすこと、曖昧な言葉遣いを気にせず会話することなど、厳しさも面白さもスルーする生活行動です。

生活世界の前後軸に対する、生活民の基本行動は「差延化×差元化」ですから、供給側にも差延・差元化支援が求められます。自律的・感覚的な暮らしを支援するサービス、生活民を戸惑わせないような会話サービスなどでしょう。

以上に挙げた3願望、つまり「欲求」「実欲」「常欲」を求める、さまざまな行動が多様にミックスした次元、これこそが私たちの日常生活の実態である以上、供給側にはますますフレキシブルな対応が求められます。

2026年7月12日日曜日

Life Creators Marketing23:差戯化行動をどう進めるか?:混乱・めまい

差戯化行動の3つめは「混乱・めまい」行動です。

欲動次元の願望に基づくもので、陶酔、酩酊、トランポリンなど虚構空間の中で私的な錯乱状態を求める「めまい」願望(私欲)を基盤に、温泉や気晴らし旅行など体感次元の発散を求める「弛緩」願望(実欲)や、遊園地やカーニバルなどの設備で集団的、社会的に虚脱空間を作りだす「混乱」願望(世欲)が生まれてきます。

生活民がこれらの願望を抱くのは、固定した日常生活の枠組みを一旦外して、生まれたままの時点に立ち戻り、新たな視点からそれぞれの暮らしを再構築していこうとするからです。これらの願望を実現するため、生活民は次のような行動を行います。供給側には何を求めたらいいのでしょうか。

●「めまい」行動

固定化された「識分け」次元を見直すため、「身分け」次元を動揺させて、自分自身を開放しようとする行動です。

知覚・体感的には、スカイスポーツ(ハンググライダーやスカイダイビングなど)やマリンスポーツ(サーフィン、スキューバダイビングなど)、識知解放的には酩酊めまい(アルコール、ドラッグなど)を求めます。

日常生活的な識知基準を外すことが目的であるがゆえに、供給側には危険性の管理が求められます。

●「弛緩」行動

「識分け」次元からの解放をめざして、「身分け」次元をたっぷり回復させようとする行動です。

体感回復的には整体(マッサージ、エステティークなど)、感覚解放的には浮遊(温泉、プールなど)、全身解放的には自然志向(登山、アウトドアなど)を求めます。

「身分け」次元の回復をめざす願望ですから、供給側には「識分け」次元のサービスを的確に縮小することが求められます。

●「混乱」行動

個人次元を超えて、集団的、社会的な次元でも、虚脱空間を作りだそうとする行動です。

社会的な感覚混乱装置(遊園地、特定公園など)、集団的な感覚刷新行事(新しい祭、新カーニバルなど)、都市空間の感覚混乱装置(スポーツカフェ、ミステリアスバーなど)を求めます。

集団的に「身分け」次元の回復をめざす願望ですから、供給側には極めて斬新な装置の、絶間ない提供が求められます。


以上に挙げた「混乱・めまい」行動に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』の「9章たわむれ〟需要への差戯化戦略」で詳細に紹介しています。


このように考えてくると、今後の「混乱・めまい」対応としては、「めまい」対策を中心としつつ、「弛緩」「混乱」対策でも、公共的な装置はもとより、さまざまな社会的イベントにおいても、積極的に興奮や熱狂を作り出す、斬新な仕掛けが必要になってくるでしょう。

2026年6月29日月曜日

Life Creators Marketing22:差戯化行動をどう進めるか?:模擬・戯化

差戯化行動の2つめは「模擬・戯化」行動です。

この行動は、虚構空間で独り遊びや疑似体験を楽しもうとする「欲求」に向けて、「私戯」「戯化」「模擬」という3つの願望次元で展開されるものです。


私戯」とは、虚構のルールへ私的に戯れたい願望、「戯化」とは、日常的な虚構に浸りたい願望、「模擬」とは、虚構空間を集団的、社会的に作りたい願望です。

これらの願望を実現するため、生活民は次のような行動を行います。供給側には何を求めたらいいのでしょうか。

●「私戯」行動

仮面遊びや着せ替え遊びなど、虚構向けのルールを従って、純私的に虚構空間を楽しもうとする行動です。

生活民の純個人的な願望ですので、楽しむためのルールは、自ら創案することが望ましいでしょう。だが、自己満足にも陥りますから、仲間グループ、ネットコミュニティーなどにも応援を求めることになります。

こうした期待に応えて、カード遊び、コンピューターゲーム、生成AIゲーム、一人スポーツなど、私的な遊びの創造が期待されます。

●「戯化」行動

娯楽やレジャーなどの虚構ルールを、家族や友人などと、日常的な虚構空間の中で楽しもうとする行動です。いいかえれば、さまざまな日常的ルールを虚構化して、遊戯空間を創り出し、他者とのゲームなどを楽しむ行動ともいえるでしょう。

それゆえ、供給側には日常用品の遊戯化AV機器のゲーム化、食品・食器などの遊戯化)、近隣施設の遊戯化(日常系テーマパーク、交通機関の遊園地化)などが期待されます。

●「模擬」行動

映画・演劇・音楽・美術・スポーツなどの虚構事象を、社会的な空間において楽しもうとする行動です。

この行動を広げるには、実演鑑賞(観劇、コンサート)、映像・イメージ鑑賞(映画、アート作品)、スポーツ観戦(スタジアム観戦、放映観戦)、疑似体験(テーマパーク、オンライン)などで、供給側の企画対応の細密化が求められます。

もっとも、これらの虚構事象は、いずれもビジネスの対象として過剰化する危険性があります。とりわけスポーツ(プロ野球、プロサッカーなど)では、体力・知力比較という虚構性が、過大な拝金主義の対象に陥りやすいため、生活民としては一定の距離を保つことが必要でしょう。


以上に挙げた「模擬・戯化」行動に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。具体的な事例については、拙著
人口減少逆張りビジネス』の「9章たわむれ〟需要への差戯化戦略で詳細に紹介しています。


こうしてみると、生活民は自らの求める「模擬・戯化」願望を充たすために、私戯➔戯化➔模擬の順番で、供給側に対応していくことが必要でしょう。

2026年6月18日木曜日

Life Creators Marketing21:差戯化行動をどう進めるか?:競争・ゲーム

生活民自身は供給主導型の消費市場をどのように利用していくべきか、【LCマーケティングのポイント】の⑦に沿って、今回から「差戯化」を検討します。

差戯化とは【差戯化行動は何か?】で述べたように、虚構界から生まれてくる弛緩、解放、遊興などを求める虚欲に応え、虚脱・混乱、浪費・蕩尽、戯化・模擬、ゲーム・競争などを実行する生活行動です。

生活願望の縦軸でいえば、遊争欲望、模擬欲求、混乱欲動の3つであり、これらを対象にして、「競争・ゲーム」「模擬・戯化」「混乱・めまい」といった行動が考えられます。

最初の「競争・ゲーム」行動は、競争や競技を楽しむもので、特定の記号に判断の成否を楽しむ「賭け」行動、模擬的な戦いを楽しむ「ゲーム」行動、戦い事態を楽しむ「競争」行動に分けられます。



そこで、生活民はこれらの欲望を実現するため、次のような行動を行おうとします。

●「賭け」行動

特定の「符牒(記号)」に向けて、自らの判断を投下し、その成否を楽しむ行動です。

遊戯界という虚構世界の中に、日常界の損得行為をシミュレートして、実体的な利益を求める行為ともいえるでしょう。

生活民らしからぬ行動ともいえますが、この分野でもインターネットや生成AIなどの進行に沿って、新しい賭け用品、新しいギャンブルなど、新奇な商品を求めていくことになるでしょう。

●「ゲーム」行動

日常界でのさまざまな成否を仮想空間の中に再現し、勝敗を楽しむ行動です。

仮想空間であるがゆえに、生成AIなどの電子モードがさらに大きく影響し、伝統ゲームの更新、新型ゲームの創造、日常・真剣用商品のゲーム変換などを求めていくでしょう。

●「競争」行動

他者との勝敗を競う行動で、体力、知力、経済力などの模擬的な対決が行われます。

日常・勤勉行動の競争としては、現実空間の中に新しいスポーツや新しいコンテストが求められ、虚構空間の中では、インターネットや生成AIなどにも、新たな対応が期待されます。

以上に挙げた「競争・ゲーム」行動に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。

具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』の「9章〝たわむれ〟需要への差戯化戦略」で詳細に紹介しています。


こうしてみると、生活民は自らの求める「競争・ゲーム」行動を実現するため、供給側に対しても、伝統的な商品やサービスの改善を求めつつ、急進するハイテク技術を応用した、新たな対応を求めていきます。

2026年6月11日木曜日

Life Creators Marketing20:差真化行動をどう進めるか?:修行・訓練

差真化行動の3つめは「修行・訓練」です。

修行・訓練行動では、自らの身体的・精神的能力を高めようとする目標(言語規範)をめざして、トレーニングや自己修練を行う「自強」行動をベースに、節度や摂生をより強く自らに課す「修行」行動、さらには社会的な対応能力の向上をめざす「訓練」行動が生まれてきます。

そこで、生活民はこれらを実現するため、自強行動(自己体力増強・訓練など)、修業行動(精神力向上・苦行など)、訓練行動(集団訓練など)を行おうとします。自ら行うことが中心ですが、供給側にもいろいろ求めることになります。


自強行動

自強行動は、自らの体力を維持・向上させるため、トレーニングや摂生などを強める行動です。若い世代はもとより、増加するシニア世代の間で、急速に増加しています。

供給側に対しては、家庭内トレーニング機器(ぶらさがり健康機、ルームランナーなど)の拡大や、シニア向けフィットネス装置を併設したマンションや公共施設などの新設が求められるでしょう。

修業行動

修行行動は、主に精神力の強化や柔軟性・対応性を求める行動です。この行動も、長寿化の進展や社会・経済の停滞に伴って、次第に広がってきました。

供給側に対しても、遊び目的の観光旅行を超えて、半生を振り返ったり、残された余生を考えるための、苦行的・修行的な旅、あるいはダイエットや体質改善をめざす断食修行教室などが期待されます。

訓練行動

訓練行動は、社会的な対応力を身体的、精神的に高めようとする行動です。子ども世代はもとより、シニア世代にも広がっています。

そこで、子ども向けには、幼児向けのスポーツクラブや、小中学生向けのスポーツ・トレーニング塾など、シニア向けにはストレッチや歩行訓練、体操、プール内歩行などを行うトレーニング教室などが期待されます。

また専門的な身体能力を身に付ける訓練として、伝統武術を教える古武術教室気功教室なども求められるでしょう。


以上に挙げた「修行・訓練行動」に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。

具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』の「8章〝きまじめ〟需要への差真化戦略」で詳細に紹介しています。


こうしてみると、生活民は自らの求める「修行・訓練行動」を実現するため、供給側に対しても、伝統的な支援サービスを改良しつつ、社会変化に見合った、新たな商品やサービスを求めていきます。