生活マンダラ・立方界の中から、遊戯界の構造を眺めてみましょう。
遊戯界は、生活体の中の、図に示した側面に相当する世界であり、【個人・間人・社会】×【感覚・認知・言語】によって、9つの世界(院)に分かれています。
このうち、代表的な院の中味をみてみると、
[遊・社・言]は文学、プロスポーツ、ゲームなどの遊戯制度を、
[遊・間・認]は音楽演奏、描画、テレビドラマ鑑賞などの遊戯行為を
[遊・個・感]は混乱あそび、酩酊、エクスタシーなどの快楽行為を
それぞれあげることができます。
フランスの思想家、ロジェ・カイヨワ(Roger Caillois、1913~1978)はその代表作『遊びと人間』の中で、さまざまな遊びを4つの類型に分類しています。
①アゴン(競争):運動や格闘技、子供のかけっこなど。
②アレア(偶然):籤(くじ)、じゃんけん、賭博など。
③ミミクリ(模倣):演劇、物真似、ごっこ遊びなど。
④イリンクス(めまい):メリーゴーランド、ブランコなど。
これを遊戯界9院にあてはめてみると、おおむね下図のようになるでしょう。
ほぼ全体を覆いますが、[遊・個・言]、[遊・個・感]、[遊・社・感]などの分野では、まだまだ新たな遊戯行為が考えられます。
例えば、[遊・個・言]では一人替え歌や脳内ゲームなど、[遊・個・感]では一人酩酊や体感ゲームなど、[遊・社・感]ではディスコや熱狂コンサートなど、といったものです。
生活マンダラ・立法体を考えることによって、私たちは遊戯の世界をより広く、より深く把握することができるようになります。
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