生活“民”マーケティング(Life Creators Marketing)の視点から、基本行動や意識行動に続き、今回はMarket(市場)に対応する、生活民の虚実行動を取り上げます。
この行動も生活世界構造の上では、横軸・縦軸から前後軸へ広がっています。
前後軸とは、生活民の虚実行動を並立的に捉えたものです。
【生活心理・前後軸から考える!】で述べていますが、人間は「言葉」によって生活空間を創っています。その言葉に潜んでいる【メタ・メッセージ】機能によって、言語空間は【真実界・日常界・虚構界】の3つに分かれてきます。
| ●真実界(儀礼界)・・・言葉の示すことを全く疑わないで、すべてを真実とみなす空間で、儀礼や儀式の場に代表される。 ●日常界・・・真実と虚構の二つの空間の狭間にあって、虚実の入り混じった空間で、私たちが毎日暮らしている日常の場。 ●虚構界(遊戯界)・・・言葉の示すことはすべて虚構とみなし、その嘘を楽しむ空間で、遊戯やスポーツの場に代表される。 |
3つの空間の中で生きる生活民は、消費市場からそれぞれの世界へ差し出される誘いに対し、どのように対応していくべきなのでしょうか。
生活行動の基本的な立場は、私効の充実化(差延化)、欲動の重視化(差元化)の視点に立って、3つの世界をより濃密にしていくことだと思います。いたずらに拡大していくよりも、それぞれの世界の密度をいっそう濃くしていくのです。
◆真実市場(儀礼・学習・訓練など)に対しては、目新しさや見栄えなどより、独自性や体感性を求めます。 ◆虚構市場(遊戯・怠慢・弛緩など)に対しても、新奇さや誇示性などよりも、個性化や五感性を求めます。 ◆真ん中の日常的な世界に対しては、真実・虚構両市場への密度を高めることで、日々刷新していくことになります。 |
以上のように、前後軸の虚軸行動では、3つの市場への対応が求められます。
横軸では、「共効」や「個効」を独自の「私効」に変換する能力や方法を高めていき、縦軸では、「欲望」だけに捉われることなく、「欲動」や「欲求」への願望に関心を払うことでした。
だが、前後軸では一方向ではなく、両方向へと関心を払いつつ、その中心部を充実化させ、生活全体を濃密にしていくのです。
こうした行動によって、生活民はそれぞれの暮らしを、いっそう自律化し、濃密にしていくことができるでしょう。

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