生活学・新原論に関連する、このブログの論考を整理し、応用分野を展開しています。
前回に続き、「新原論Ⅰ・生活主体」で提唱した「生活民(Life Creator)」について、今回は「意識構造」と「生活行動」を整理していきます。
➀「生活民」の意識構造
●生活民は「価値」よりも「私効」を重視!(2016年11月22日) 生活民はそれぞれの生活の中で、自分で創り出した「私効」を中心としつつも、外部から調達してきた「共効」を「個効」として受け入れ、新たな「私効」へと変換することにで、有用性の範囲を広げているのです。 ●生活民の求めるネウチとは何か・・・(2018年1月31日) 大和言葉では、モノの有用性について「ねうち(有用性)」と「あたひ(相当性)」を分け、この区分を歴史的に続けてきました。 ●生活民はアタヒよりネウチを重視!(2018年2月8日) 「ねうち」とは「私効」であり、「あたひ」とは「価値」に相当しますから、生活民とは「あたひ」よりも「ねうち」を求める主体ということになります。 |
➁「生活民」の生活行動
●「価値創造」より「私効復活」へ!(2018年10月21日) 生活民には、マスメディアや消費市場から押し付けられる流行やライフスタイルを一旦棚上げにしたうえで、自分自身の中身や暮らしを見つめ直し、そこから改めて「何が欲しいのか」、生活願望を再構築していくことが求められます。 ●生活行動の判断基準は「私効」から・・・(2018年11月29日) 生活民の判断基準については、社会-個人軸上の「私効」をべ-スとしつつも、さらに言語-感覚軸上の「感覚」や「象徴」、真実-虚構軸上の「虚構」を含めた次元から説明していくことが求められるでしょう。 ●「私効」を実現する生活行動とは・・・(2018年12月9日) モノの用途における「差延」とは、予め作られたモノの共効や個効ではなく、提供者と私用者の間で時間とともに作られていく私効ということになるでしょう。 |
以上、生活新原論の応用分野として、前回の「生活民」の定義と生活構造に続き、今回は意識構造と生活行動を取りまとめてみました。
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