生活学・新原論を提案してきましたが、この視点を応用して、このブログではすでにさまざまな論考を展開してきましたので、今一度振り返り、ポイントを整理しておきましょう。
最初は「新原論Ⅰ・生活主体」で提唱した「生活民(Life Creator)」です。
「生活民」とは、経済学での「消費者(Consumer)」、経営学や家政学での「生活者(User)」などを大きく越えて、市場社会の枠組みを超えた、自律的な人間像を意味しています。
「生活民」という主体が創り上げられてきたプロセスは、以下のとおりです。
➀「生活民」の定義
●「生活民」とはどんな人?(2016年10月13日) 「生活民」とは、生活の主体である人間像を、生活学の「生活人」や社会経済学の「生活者」を継承しつつ、より統合化したコンセプトです。 ●「生活民マーケティング」は「LC-Marketing」だ!(2017年7月30日) 生活民の英語名称も、Consumer(消費者)やPro-sumer(生産・消費者)はもとより、User(需要者)やSelf-helper(生活者)もまた超えて、Life Creatorというべきです。 ●アトモノミクスの基盤を考える!(2018年11月20日) 新しい生活学=アトモノミクス(átomo:私人・原子 + nomos:法)では、市場の成立以前から存在した、自立的な人間像の上に、Life Creatorという、新たな要件を満たす人格を改めて「生活民」と定義し、彼の行う生活諸行動について、様式や原理などを構築していきます。 |
➁「生活民」の生活構造
●これが生活体だ!(2015年3月19日) 私たちの生きている生活世界は、感覚⇔言語軸、個人⇔社会軸、真実⇔虚構軸の、3つの軸によって構成されています。 ●生活体マンダラ・立方界を提案する!(2015年3月22日) 3つの軸によって【感覚・認知・言語】【個人・間人・社会】【遊戯・日常・儀礼】の各要素をクロスさせると、3×3×3の、27の小立方体に分割できます。 ●「生活体」から「生活球」へ(2015年4月1日) 「生活体」という立法体を「生活球」という球体でとらえ直すと、真ん中の平常球を中心に、言語球、感覚界、社会球、個人球、儀礼球、遊戯球の、7つの小球で構成されています。 |
今回はとりあえず、➀➁を振り返りました。次回は➂意識構造、➃生活行動です。
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