実をいうと、この件については、このブログでも何度も取り上げてきました。
但し、これまでは考察が浅かったためか、「ことがたりマーケティング」を「物語戦略」、「ものがたりマーケティング」を「神話戦略」と名づけたうえで、両者の違いを検討しています。
誤解されやすい名称のため、かえって混乱されるかと思いますが、とりあえず関連記事を紹介しておきましょう。
【物語と神話・・・どこが違うのか?:2015年9月11日】
【物語戦略と神話戦略・・・どこがどう違うのか?:2016年7月15日】
【物語戦略と神話戦略・・・違いを整理する:2016年7月29日】
【物語戦略と神話戦略・・・どこがどう違うのか?:2016年7月15日】
【物語戦略と神話戦略・・・違いを整理する:2016年7月29日】
これらの記事では、物語と神話の違いをさまざまに述べていますが、「ことがたり」を「物語」、「ものがたり」を「神話」と置き換えれば、次のように要約できるでしょう。
①「かたり」は「ことがたり」と「ものがたり」に分けられる。
②「ことがたり」とは、「言分け」次元という、意識的、目的的、共通コードを前提にしたコミュニケーション活動であり、日常言語の「物語」に代表される。
③「ものがたり」とは、「身分け」次元において、無意識的、未目標的、共通体感的に行うコミュニケーション活動であり、深層言語の「神話」に代表される。
②「ことがたり」とは、「言分け」次元という、意識的、目的的、共通コードを前提にしたコミュニケーション活動であり、日常言語の「物語」に代表される。
③「ものがたり」とは、「身分け」次元において、無意識的、未目標的、共通体感的に行うコミュニケーション活動であり、深層言語の「神話」に代表される。
つまり、筆者が「物語」という言葉で表象しようとしているのは、一般的な意味では「散文、随筆、小説」などであり、より純粋な意味では「説話、お伽噺、神話」などである、ということです。
それゆえ、両者を応用するマーケティング手法では、【物語は供給者からの誘導、神話は需要者との融合:2016年8月8日】で述べたように、次のような違いが現れることになります。
「ことがたり」手法では、需要者(生活民)の意識や観念を刺激することで、ともすれば供給者側への強引な誘導を行うことが可能になります。
「ものがたり」手法では、需要者(生活民)の無意識や感覚を刺激することで、需給両者の間に共感を作りだすことが期待できます。
「ものがたり」手法では、需要者(生活民)の無意識や感覚を刺激することで、需給両者の間に共感を作りだすことが期待できます。
一般に提唱されている「物語マーケティング」を誠実に実行しようとすれば、こうした特性に配慮して、きめ細かな対応が必要になると思います。
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