2026年4月25日土曜日

Life Creators Marketing16:差元化行動をどう進めるか?:体感化

生活民自身は供給主導型の消費市場をどのように利用していくべきか、「差元化」行動の方向を検討しています。

前回の「無意識化行動」に続き、今回は体感次元への「体感化行動( experiencing)」を考えてみましょう。

「体感化」行動とは、個々人の「身分け」能力、つまり五感や六感などの感覚を鋭敏にして、記号や常識の創り出す、過剰な幻想を乗り超えていくことです。いいかえれば、言葉や記号をあえて外し、身体性や直感性、原始性や動物性などの身体能力の回復を意味しています。

そこで生活民は、理性的、合理的な鎧を一旦は脱ぎ捨て、直感的、感覚的な裸身をさらけ出します【差元化とは何か?。野性的な動物性や出生直後の赤子などの次元に立ち戻って、視覚・聴覚はもとより味覚・嗅覚・触覚、さらにはそれらを統合した直覚(六感)までを再生・強化させるのです。

今後、人口減少や飽和・濃密化で日本社会の閉塞感が強まっていきますから、生活民のこのような欲動はますます高まるでしょう。


となると、こうした願望を実現するため、生活民が供給側に求めるのは、①原始・野性化支援、②五感力支援、③直観力支援などになるでしょう。

①原始・野性化支援・・・体力・瞬発力・野生力などの回復

記号化された常識的世界を脱力化するため、自営キャンプ、登山、水泳、潜水、ウォーキング、ランニング、スポーツジム、プール、ボルダリングジム、あるいはペット飼育、動物園などを通じて、生身の人間力を再生・強化する商品やサービスを求めます。

②五感力支援・・・視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などの回復

現代生活の中でややもすれば衰えがちな五感力を再生・強化するため、多彩な食品やサプリメント、刺激臭や激辛食品、高周波音や低周波音、超高温や超低温などの関連商品や、美術館、コンサート、異国料理店、脱力マッサージ関連などのサービスを求めます。

③直覚力支援・・・睡眠・催眠・休養・快感・快汗などの充実化

五感力を統合して得られる直感(直覚)力を鼓舞するため、睡眠、リラクゼーション、入浴関連グッズや、温泉、サウナ、リラクゼーション施設など快感や快汗などを深めるサービスを求めます。

➁➂については、VRVirtual Reality:仮想現実)、SRSubstitutional Reality:代替現実)、AR(Augmented Reality:拡張現実)などの「ソフト系ハイテクツール」もかなりの効果が期待できます。


以上に挙げた「無意識行動」に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』で詳しく紹介しています。


こうしてみると、生活民が自らの求める体感化行動を広げるには、供給側にも生活素材と支援サービスの両面から、これまでの対応を見直し、最先端のテクノロジーを応用しつつ、新たな対応を求めていくことが必要でしょう。

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