2015年7月7日火曜日

差別化の3つの側面

生活体27界の中で「日欲」を構成する3つの願望(欲求・実欲・常欲)の視点に立つと、差別化には3つの側面が考えられます。


機能性・品質性・・・
水平軸(横軸)を「常欲」の断面で切り取ると、下図の左のような9つの願望が含まれていますが、これらに対応する差別化が「機能性・品質性」です。

それは、さまざまな商品の、物・モノ・コトの次元において、物質的な特性や効能など、新たな関係を創りだすことを意味しています。
具体的には、物の新たな特性、新しい利用法、新規の特殊な用途などを創造することです。

効率性・能率性・・・
垂直軸(縦軸)を「欲求」の断面で切り取ると、下図の中のような9つの願望が含まれていますが、これらに対応する差別化が「効率性・能率性」です。

それは、ラング・パロール1・パロール2の次元において、物・モノ・コトに関する、新たな順位や優位性を創りだすことを意味しています。
具体的には、従来品を超える特性、他より優れた利用法、従来品を超える用途などを創造することです。

 
利便性・実効性・・・
前後軸(左右軸)を「実欲」の断面で切り取ると、下図のう右のような9つの願望が含まれていますが、これらに対応する差別化が「利便性・実効性」です。
 それは、真実・日常・虚構の次元において、日常生活への新たな関与度の創りだすことを意味しています。
 具体的には、新たな実用的特性、新たな利便性、生活に応用できる簡易性などを創造することです。
 


 一般的に使われている「差別化」という言葉にも、以上のような3面がありますから、これを戦略としてマーケティングや商品開発に応用する場合にも、それぞれの意味に十分配慮することが求められます。

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