私たちの生活球は、生活水準の上下変動に伴って、膨らんだり萎んだりしています。生活水準が上がれば、生活球が膨らんで生活願望も広がり、生活水準が下がれば生活球が萎んで、生活願望もまた縮小します。
しかし、中央の「日欲」は欲求・実欲・常欲の3つを複合した、日常生活の基本的な願望(必需的願望)ですから、それがゆえに過剰な拡大や縮小は避ける傾向があります。日常的な願望は、物理的、生理的にある程度の満足を得ると、それ以上は求めなくなりますが、逆に最低限度を超えると、それ以下にはとてもできないという限界もまた持っているからです。
これに対し、周辺の6つの願望は、生活水準の上下にそのまま連動して拡縮する傾向を持っています。言語世界という人為的に作り上げた領域の中で、文化的、感覚的な願望(選択的願望)は限りがなく広がっていくからです。
こうした傾向によって、生活水準と生活願望の間には、図に示したような、3つの動きが想定できます。
①生活水準が上昇すると、7つの生活願望はそれぞれ大きく広がり、逆に下降すると、それぞれ縮んでいきます。つまり、7つの生活願望は生活水準の上下に比例して、全体が拡縮していきます。生活願望の拡縮に連動して、必需的願望も選択的願望も、ともに伸びたり、縮んだりするのです。
②生活水準が過度に上昇した場合、日欲はあるところまでは拡大しますが、それを過ぎると、それ以上は膨らみません。このため、周辺の6つの願望が膨らんでいきます。つまり、生活願望全体が膨らんで、必需的願望が十分に満たされると、その後は選択的願望のみが広がっていきます。
③生活水準が過度に下降した場合、日欲はあるところまでは縮小しますが、それを過ぎると、それ以上は縮みません。このため、周辺の6つの願望が縮んでいきます。必需的願望には縮小限界があり、それを守るため、選択的願望が落ちていくのです。
生活水準の変動によって、私たちの生活願望は微妙に変化しています。
②生活水準が過度に上昇した場合、日欲はあるところまでは拡大しますが、それを過ぎると、それ以上は膨らみません。このため、周辺の6つの願望が膨らんでいきます。つまり、生活願望全体が膨らんで、必需的願望が十分に満たされると、その後は選択的願望のみが広がっていきます。
③生活水準が過度に下降した場合、日欲はあるところまでは縮小しますが、それを過ぎると、それ以上は縮みません。このため、周辺の6つの願望が縮んでいきます。必需的願望には縮小限界があり、それを守るため、選択的願望が落ちていくのです。
生活水準の変動によって、私たちの生活願望は微妙に変化しています。
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