現代社会の生活民は、自らの生活を構築するため、さまざまな生活資源を「市場」から調達する、という生活構造に追い込まれています。
私たちはどれほど「市場」に頼っているのでしょうか。極めて現代的な質問ですから、生成AI に聞いてみましょう。
「日本人の個人は、衣、食、住、移動、熱源の各部門で、何%自給しているのでしょうか?」と尋ねると、
Gemini(Google)、ChatGPT(OpenAI)、Copilot(Microsoft)からは、次のような回答がありました。
| 一般的な個人では、食が0.1~1%、衣と住が0%、総合は2~5%など、自給を極めた個人では、食が約70~90%、衣が約10〜30%、住が約50〜70%、総合は80%前後と「どうしても突破できない最後の20%」を指摘したうえで、「まとめ」として「私たちの生活は“輸入”で成り立っている」と述べています。 |
| 食が1~5%、衣が0%、住が0~1%などで、総合で2~5%と推定したうえで、「平均的な日本人は、生活の95〜98%を“他者・社会・海外”に依存している、と述べています。 |
食が約38%(カロリーベース食料自給率)、衣が0〜3%程度(衣料品の輸入依存が97〜98%から推計)、住が50%前後(木材自給率約40%+建材の多くは国内生産)など、個人の自給率ではなく、輸出入の比率として推定しています。 その理由として「公的統計にも日本人個人の自給率を%で示したデータは存在しない」うえ、「個人が衣服や住宅を“自給”する概念が現代社会では成立しにくい」と推定の困難性を指摘しています。 |
●Geminiの推定は、極めて柔軟な姿勢で、一般的な個人で総合が2~5%、自給を極めた個人で総合は80%前後と、一般人と自給志向人を分けたうえで、大きな差異を指摘しています。
●ChatGPTの推定は、極めてベーシックな態度で、平均的な日本人の自給率を2~5%と推定し、それ以外は“他者・社会・海外”に依存している、としています。
●Copilotの推定は、やや建前的な姿勢で、個人レベルの自給状況は推定できないとしたうえで、国家レベルの自給状況を2~40%としています。
以上のように、生成AIの回答はやや分散しているようです。
しかし、統合的に見れば、私たち生活民の生活自給状況は、ほとんど0%に近い状況ですが、自給志向者にとっては80%まで上げられる可能性もある、ということになりそうです。
そこまで上げるのは大変だと思いますが、“生活民”としては挑戦する意味はあるでしょう。
どうすれば可能になるのか、さまざまな視点から考えていきます。




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