私たちの人類の存在基盤である「言語使用」の実態を明らかにするため、生活世界構造論を展開してきました。
この構造の中に、新たに精神状態・行動を組み入れて、全体の用語の関係をもう一度整理しておきましょう。
世界の名称
◆カタカナ表記・・・【ソト界―モノ界―モノコト界―コト界】は、生活世界構造論を創始された、日本の先達の用語(身分け・言分け構造)を継承して、敢えて日本語のカタカナで表わしました。 ◆漢字表記・・・【物質界―認知界―識知界―理知界】は、カタカナ表記の意味するものを、一般的な思想用語で表現するため、漢字で表わしました。 このうち、認知―識知―理知は、人間の言語使用のさまざまな段階を表しています。 ◆欧文表記・・・【physics―physis―Gegonós―cosmos】は、日本語の意味するものを一般化するため、ギリシア語の英文表記を使いました。 |
◆漢字表記・・・【無感覚―無意識―意識―知識】は、生活世界名のカタカナ・漢字表記に対応すると推定される、人間の精神状態を一般的な思想用語で表わすため、漢字で表わしました。 このうち、無感覚は他の3つの感覚状態と対比するもの、無意識は意識と対比するもの、知識は意識の中の一部となるものを、それぞれ意味しています。 ◆ひらかな表記・・・【おぼえず―おぼえる―しる―はなす・おもふ】は、漢字表記の意味するものを、生活世界名のカタカナ表記に対応させるため、ひらかなで表わしました。 【おぼえず―おぼえる】の【おぼ】は「憶える=記憶する」ではなく、「感覚」の「覚」を意味しています。 【しる】は、「知る」ではなく「識る」を意味しています。 【はなす・おもふ】は、知識状態において行なわれる精神行動であり、会話と思考をそれぞれ意味しています。 |
以上のように、私たちの生きている生活世界を整理すると、それぞれの世界から湧き上がってくる、さまざまな生活願望の実態が如実に見えてきます。次回にご期待ください。
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