SDGsとは環境負荷を強める人口を減少させることで、環境を「Sustainable(維持)」することである、と述べてきました。
しかし、前回述べたように、世界人口はおそらく2050年頃にピークとなり、それ以後は減少していく可能性が強まっています。
未だ確定したわけではありませんが、今回のコロナ禍による、直接的、間接的な減少傾向が強まるにつれ、的中する確率が強まってきます。
となると、人口の増加や維持を目的に、自然・社会環境をSustainしようとするSDGsの方向は見直されるのではないしょうか。
環境負荷の元凶である人口が減れば、環境は改善される可能性が強まりますし、さらには余裕さえ生まれてきます。
その一方で、世界人口が急速に減少していくとすれば、これまでの人口増加社会とは全く異質の、新たな問題点が多々浮上してくるはずです。
例えば、多老少若化に対応する新生涯保障制度、IT主導経済に対応する税収制度、多極分散型地域構成といった、新たな課題です。
すでに人口減少を10年以上続けてきた日本には、そうした課題が次々と浮上しています。日本はまさに人口減少先進国なのです。
とすれば、30年後に迫った人口減少時代の人類的課題は、もはやSDGs(Sustainable Development Goals)を卒業しているでしょう。
新たに問われてくるのは、Sustain(維持)ではなく、Decline (減少)への適切な対応だと思います。
次々とDevelop(開発)するのではなく、これまでの諸環境を見直したうえで、改めてDeconstruct(脱構築)していく、という方向です。
今や私たちに求められているのは、いち早くSDGs(Sustainable Development Goals)を見直して、一刻も早くDDGs(Decline Deconstructable Goals)へ向かうことだ、と思います。
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