なぜかといえば、さまざまな生物は、生存環境が悪くなるにつれて、それぞれ特有の「個体数抑制装置」を作動させ、個体数を抑え込んでいるからです。
個体数抑制装置の実例については、筆者の別のブログ「JINGEN〈人減〉ブログ」で詳しく説明しています。
① 個体数抑制装置とは何か:2015年2月11日
② 昆虫の個体数抑制行動:2015年2月12日
③ 魚類も個体数を抑制している!:2015年2月14日
④ 鳥類の個体数抑制行動を探す!:2015年2月15日
⑤ 哺乳類はなぜ増えすぎないのか?:2015年2月18日
⑥ 個体数抑制行動には4つのパターンがある!:2015年2月20日
⑦ 生死増減・生殖活動に関わる行動はすべてがキャリング・キャパシティーへの対応!:2015年2月23日
⑧ 抑制行動は遺伝的、生得的に発動する!:2015年2月24日
人間の場合もほぼ同様であり、その「個体数抑制装置」、つまり「人口抑制装置」については、以下のように説明しています。
① 人間もまた個体数抑制をしている!:2015年2月25日
② 人間の人口抑制装置は二重のしくみを持っている!:2015年2月26日
③ マルサスの指摘した人口抑制装置:2015年3月1日
④ 文化としての人口抑制装置・・・石器時代:2015年3月3日
⑤ 文化としての人口抑制装置・・・古代ギリシア:2015年3月4日
⑥ 古代ローマの人口抑制装置:2015年3月5日
⑦ 近代イギリスも人口を抑制していた!:2015年3月7日
⑧ 近代ヨーロッパで行われていた人口抑制:2015年3月9日
⑨ 日本人も人口を抑制してきた!:2015年3月11日
⑩ 大都市は「蟻地獄」だった!:2015年3月13日
⑪ 人為的抑制装置には3つの次元がある!:2015年3月17日
⑫ 人口抑制装置が作動する時:2015年3月21日
③ マルサスの指摘した人口抑制装置:2015年3月1日
④ 文化としての人口抑制装置・・・石器時代:2015年3月3日
⑤ 文化としての人口抑制装置・・・古代ギリシア:2015年3月4日
⑥ 古代ローマの人口抑制装置:2015年3月5日
⑦ 近代イギリスも人口を抑制していた!:2015年3月7日
⑧ 近代ヨーロッパで行われていた人口抑制:2015年3月9日
⑨ 日本人も人口を抑制してきた!:2015年3月11日
⑩ 大都市は「蟻地獄」だった!:2015年3月13日
⑪ 人為的抑制装置には3つの次元がある!:2015年3月17日
⑫ 人口抑制装置が作動する時:2015年3月21日
人間の人口抑制装置については、上枠の②で述べているように、生物的(=生理的)次元と人為的(=文化的)次元の二重構造になっています。
要するに人間もまた、キャリング・キャパシティーが逼迫してくると、自ら人口を抑え始める、ということです。
とすれば、Sustainable(持続可能な)という言葉が何を意味するかによって、下図に示したように、私たちの対応方法は大きく変わってきます。
❶人口そのものの“持続”的増加を意味しているとすれば、破局(Catastrophe)へ向かうことになります。
❷人口そのものの“持続”的停滞を意味しているとすれば、人口抑制装置が的確に作動する以上、そうした状況はほとんどあり得ません。
❸キャリング・キャパシティーの“持続”を意味しているとすれば、人口が減っていく以上、ゆとり(Allowance)が生まれ、浪費(Waste)さえ増えることになります。
❷人口そのものの“持続”的停滞を意味しているとすれば、人口抑制装置が的確に作動する以上、そうした状況はほとんどあり得ません。
❸キャリング・キャパシティーの“持続”を意味しているとすれば、人口が減っていく以上、ゆとり(Allowance)が生まれ、浪費(Waste)さえ増えることになります。
いずれにしろ、Sustainable(持続可能な)という言葉は、私たち人類の目標というには、あまりにも曖昧な次元に留まっています。
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