言語学を応用すると、経済学でいう「効用」は、先に述べたように、さらに3つのネウチに分けられます。
「効用」とは、人間がモノそのものの中に有用性を認めることですが、人間の生きている生活体には、横軸として3つの世界
(社会界、間人界、私人界)があり、それぞれの世界別に、人間がモノに感じる有用性も微妙に異なってきます。
このため、「効用」という概念も、3つに分かれてきます。
●共効(social utility)・・・社会界において、ラング=社会集団が共同主観として認めた有用性であり、「共同効用」、略して「共効」とよぶことができます。
●個効(individual utility)・・・間人界において、人間がパロール1=個人使用を行う時に、1人の個人として、社会的効用を受け入れた「有用性1」であり、「個人効用」、略して「個効」とよぶことができます。
●私効(private utility)・・・私人界において、人間がパロール2=私的使用を行う時、私人が独自に創り出した私的な「有用性2」であり、「私的効用」、略して「私効」とよぶことができます。
以上のように、「効用」という概念は、「共効」「個効」「私効」の3つに分割できます。
具体的な事例は、次のとおりです。
3つの形に対して、マーケティング戦略も、差汎化、差別化、差延化とそれぞれ対応が異なってきます。
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