「生活様式の変化」が一段落しましたので、新たなテーマとして「ハイテクツールの生活学」を思考していきます。
昨今、急激に発達している、さまざまなハイテクノロジーは、私たちの生活形態に大きな影響を与え始めています。
未だ発展途上にあり、今後さまざまな方向に発展していく可能性を秘めていますが、現在の時点において、どのような影響を与え、いかなる限界が潜んでいるのか、を考えてみたいと思います。
とりあげたい対象をその特性によって分けると、ハード系とソフト系に大別できます。ツールの用途によって、ハード系とは物量の変動に向けられたもの、ソフト系とは情報の変動に向けられたもの、ということです。
さらにその用途によって分けると、基礎系と応用系に大別できます。基礎系とはテクノロジーの基盤になるもの、応用系とは実際の生活に使われるもの、ということです。
これら4つの区分を組み合わせて、注目を集めているテクノロジーやツールを仕分けしてみると、下表のようになります。
➀ハード・基礎系では、次世代半導体、量子計算機、ハイテク精密機械など。 ②ハード・応用系では、汎用ロボット、ヒューマノイド(人型ロボット)、家庭用ロボット、産業用ロボット、物流ロボット、ドローン(空撮、産業、水中)、飛行車など。 ②ソフト・基礎系では、基礎的AI(Artificial Intelligence:人工知能)、機械学習、ニューラルネットワーク、ディープラーニングなど。 ④ソフト・応用系では、生成系AI、テキスト入力・画像生成、音声入力・文字翻訳、AI翻訳、基礎的VR(Virtual Reality:仮想現実)、メタバース(仮想空間・アバター操作)、デジタルツイン(現実・仮想連動空間)など。 |
これらのニューツールは、私たちの生活構造にどのようなインパクトを与えるのでしょうか。
当ブログで展開してきた生活構造論【「生活体」を提唱する! から 七つの生活願望とは何か? まで】の、さまざまな領域に対して、いかなる影響を与えるのか、おおまかに位置付けてみると、下図のようになります。
こうした位置づけを前提にしつつ、個々のツールの効用や限界を、多面的かつ多角的に検討していきたいと思います。
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