2020年10月7日水曜日

世界の各国で人口が減り始める!

日本の人口は10年以上前から減少を続けていますが、世界人口の方は、前回述べたように、30年後の2050年ころから減少に入る、と予想されています。

国連の人口予測2019(低位値)によると、世界各国の人口もまた、次のように減少へ向かっていくようです。

まずエリア別に見ると、下図のように推移していきます。


①最大のエリアであるアジア地域2039年をピークとして、2040年代から減っていきます。

ヨーロッパは2020大洋州は2033南アメリカは2041北アメリカは2048にそれぞれピークに達し、以後は減っていきます。

アフリカだけは伸び続けますが、2096にはピークを迎えます。


主要国別に見ると、次表のように推移していきます。


①エリア群では、ヨーロッパ、アジア、南アメリカ、北アメリカ、大洋州、アフリカの順にピークに迎えます。

ヨーロッパでは、すでに1980年代から東欧諸国で減少が始まっており、2010年代に入るとイタリアもピークに達しました。ドイツ、ロシア、スペインが2020に、オランダ、フランスが2020年代中後期に、イギリスが2030年代スウェーデンが2049ノルウェーが2059と、ほとんどの先進国でピークを迎えます。

アジアでは、日本が2009にすでにピークに達していますが、今後は韓国が2020中国が2024インドが2042インドネシアが2055にそれぞれピークとなります。

南アメリカでは、ペルーが2049ブラジルが2091とピークが予想されています。

北アメリカでは、メキシコが2044に、アメリカ合衆国が2047カナダが2075にピークになります。

大洋州では、ニュージランドが2044オーストラリアが2094にピークを迎えます。

アフリカでは、南アフリカが2050エジプトが2079コンゴが2097にピークとなりますが、ナイジェリア、タンザニア、スーダンなどは2100年以降になる模様です。

⑧ヨーロッパ諸国とアジア諸国のほとんど、およびアメリカ合衆国は2050年代までにピークを迎え、以後は減少していきます。

以上のように、30年後の世界人口ピークと連動して、欧米やアジアの先進国ではすでに人口減少が始まろうとしています。まさに人口減少こそ先進国の宿命なのです。

いいかえれば、21世紀の先進国とは、いつまでも人口増加を続ける国ではなく、人口減少という新事態に的確に対応していく「人減先進国」といえるでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿