これらは生活民である使い手にとって、どのような意味を持つのでしょうか。
①探索・選択の省力化・・・表示する商品やサービスの信用度を信頼して、商品探索・選定時の労力や時間などを省略できる。
確かに市場社会では、膨大な商品やサービスが店頭やウェブ上で提供されており、買い手にとっては、ブランドが信頼できさえすれば、探す手間や選ぶ手間を省略することができます。
しかし、使い手にとっては、自らの探索力や選択力を低下させることになります。
新しい商品やサービスを購入した時、それらを使いこなすまでに時間がかかります。
新しい商品やサービスを購入した時、それらを使いこなすまでに時間がかかります。
②購買リスクの削減・・・表示する商品やサービスの信用度を信頼して、購買時の迷いや購買後の後悔を避けられる。
しかし、使い手にとっては、満足することもありますが、使っているうちに不満が募ることもあります。
多様な商品やサービスを体験する機会が薄れ、本来の効用を追求する姿勢が薄れていきます。
多様な商品やサービスを体験する機会が薄れ、本来の効用を追求する姿勢が薄れていきます。
③自己満足の実現・・・表示する商品やサービスの社会的な影響力を利用し、自らの立場や地位などを発信できる。
しかし、借り物による自己表現や自己実現によって、一時的な満足を得ることができますが、多用しているうちに、使い手本来の自己表現・実現力を低下させていきます。
ブランドマークや世評など、あくまでも借用した社会的影力ですから、本来の自分とのギャップが増進してくるとともに、自己嫌悪が募ってきます。
ブランドマークや世評など、あくまでも借用した社会的影力ですから、本来の自分とのギャップが増進してくるとともに、自己嫌悪が募ってきます。
結局のところ、生活民にとってブランドとは、一時的な満足は得られても、使用しているうちに不満が増加してくる指標と言えるでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿