生活民とは「価値(Value=Social Utility)」よりも「私効(Private Utility)」を求める主体である、と述べてきました。
その意味するところは、これまで何度も述べていますので、改めて整理しておきましょう。
①生活民は、それぞれの生活の中で、自分で創り出した「私効」を中心としつつも、外部から調達してきた「価値(=共効)」を「個効」として受け入れ、新たな「私効」へと変換することにで、有用性(ネウチ)の範囲を広げていく。・・・【生活民は「価値」よりも「私効」を重視!:2016年11月22日】
②生活民は、社会と個人の間にある間人界において、一人の個人として、個人的な使用(=パロール1)を行う時に、社会的効用を受け入れたうえで、「個人的有用性(=私効)」を新たに創り出していく。・・・【新たな「価値」を創るには・・・:2016年11月29日】
③生活民一人ひとりは、供給側からの執拗なマーケティングに惑わされることなく、消費市場への自らの対応力(Life Creators Marketing)を高めていく。・・・【生活民は「価値」に惑わされない!:2016年12月7日】
④生活民は、「価値(=共効)」や「個効」を「私効」へ変換するため、「差延化行動」(私仕様、参加、手作り、編集、変換)を使いこなしていく。・・・【生活民にとって「差延化」とは・・・:2016年12月19日月】
⑤生活民は、差延化力を高めることによって、既成の社会的装置として確立されている消費市場の機能を、新たに「生活素場」へと脱構築していく。・・・【〝差延化〟で消費市場を脱構築する!:2017年2月25日】
以上のように、生活民とは、供給者の差し出す「価値」を超えることで、「消費市場」の意味までも変換していく主体なのです。
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