2026年3月6日金曜日

Life Creators Marketing11:差延化の「参加」行動をどう進めるか?

生活民自身は、供給主導型の消費市場をどのように利用していくべきか、「差延化」の5つの行動を検討しています。

4番めは「参加」行動です。参加とは、生活民自身が、供給側の提供する商品を7~8割程度の素材とみなし、残りの2~3割を自らの参加によって完成品へと変換する行動です。

具体的な事例は【「参加」・・・生活民はこのように付き合え!】で触れていますが、生活民という立場からから見れば、次のようになります。

衣生活

生活民が「こんなふうに作ってほしい」というデザインを、アパレルショップやデパートなどに準備されたコンピューター・グラフィックスで確認し、そのうえでオーダーします。デザイン参加型のファッションともいえるでしょう。

食生活

生活民がウヰスキー蒸溜所の体験教室に参加し、1~2日の醸造作業で自分の好みにあったマイウィスキーを作りあげます。

日本酒でも、生活民が醸造会社の主催するマイ日本酒教室に参加し、原料となる稲の田植えから刈り取りから、酒の仕込みや試飲などにも数回出席して、できあがった酒をマイボトルに入れて持ち帰ります。

住生活

DIY(ドゥー・イット・ユアセルフ)志向が強い生活民が、ホームセンターなどで関連商品を買ってきて、組み合わせ家具や、好みの植栽を自ら創るガーデニングなどを実現させます。

また温水洗浄便座やエアコンなどで、メーカー予め製造したカラー部品を、生活民自身がいろいろ考えて組み合わせ、多様なカラーバリエーションを楽しみます。

ハイテクツール

生活民自身が家電店やネット通販などでさまざまな部品を購入し、ネット上のマニュアルなどに習って、自らパソコンを組み立てます。

その延長上で、今後はさらに自分好みのロボット製作への参加も予想されます。電子工作専門店やオンライン小売店で部品を購入し、マニュアルなどに従って、専用ソフトで動かすロボットにも挑戦するでしょう。


以上に挙げた「参加」行為に対しては、供給側からもすでにさまざまな対応が進められています。具体的な事例については、拙著『人口減少逆張りビジネス』で詳しく紹介しています。


このような行動によって、供給者主導型の消費市場も、生活民マーケティングとの折り合いを少しずつ深めていくことになるでしょう。