差異化とは、デノテーションやコノテーションなど「記号」の持つ特性を、積極的に応用して、商品やサービスの拡販を計ろうとする手法です。
この特性によって、「記号」はモノの上に、観念的な言説やメッセージ、つまりコトバ、イメージ、ストーリー、ムードなどを付加させます。
具体的にいえば、次の3つに集約できるでしょう。
① 言語記号・・・言葉による差異化であり、例えばネーミングやキャッチフレーズ、さらにはさまざまなコトバを組み合わせた宣伝文やストーリーなど。
② 視覚記号・・・色彩や形態による差異化であり、カラーやデザイン、あるいはそれらを組み合わせたイメージやスタイルなど。
③ 社会記号・・・言語、視覚、聴覚、体験などを組み合わせた総合的な情報による差異化であり、マスメディアやSNSなど社会的な情報装置を駆使して付加される、社会的なムードやコンセプト、ファッション性やブランドなど。
こうした手法により、モノの機能や品質といった物質的特性を超えて、モノに付帯するメッセージやムードを、ユーザーに向けて売り込むことになります。
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